喫煙のリスク
喫煙のリスクについては皆さんご存知だと思います。喫煙が動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞、脳梗塞を引き起こす事はよくご存知のだと思います。また、両足の動脈が閉そくすることで血液の流れが悪くなるASO(慢性動脈閉塞症)は時として手術による血管再建が必要となったり、ひどい場合には下肢の切断を余儀なくされる事もあります。
また、肺癌や肺気腫といった呼吸器系の疾患のリスクは喫煙者と非喫煙者では数十倍違うとも言われています。特にタバコと関係のある肺癌は中心型肺癌と呼ばれ、小細胞癌、扁平上皮癌と言うものがあります。これは普通の胸部写真や断層写真で確認できる時にはすでに進行状態であり、手術や抗がん剤の治療によっても完全治癒に至らない事も少なくありません。
さらに肺気腫は喫煙により肺の末梢組織が破壊されて血液への酸素の供給と老廃物である二酸化炭素の排出が出来なくなるのです。その結果、少し動いただけで苦しくなり、ひどくなると寝たきりとなってしまいます。
禁煙の勧め
今までの喫煙を後悔しても仕方ありません。これからの事を一緒に考えましょう。10年後20年後の自分の健康の為にも、ご家族と有意義に過ごす時間を得る為にも今から出来る事をしましょう。
まずは禁煙です。今はニコチン補充財があります。しかし、これを使っただけでタバコが嫌いになったり、吸いたくなくなるわけではありません。大切なのはご自身の気持ち、意志と環境です。よく一緒になるご友人や職場の人達で禁煙仲間を作りましょう。一人が吸っているとやはり吸いたくなるものです。ですから、仲間を増やす事はとても大切な事です。その時にニコチン補充財を使用しているとより効果的です。ニコチン補充財は約2ヶ月かけて行いますが状況により変わっていく事もあります。
定期検査の勧め
次に行うのは疾患の早期発見と予防です。すでに吸ってしまったものは仕方ありません。禁煙年数が長くなるほど疾患の発症リスクは低くなりますが、大切なのは仮に発症しても治癒が期待できる段階での発見を目指す事です。そのような考えの下、私たちは呼吸機能検査、喀痰細胞診、胸部写真などの定期検査をお勧めします。
中心型肺癌は早期であれば、手術をせずにレーザーで完全治癒を目指す事も可能です。肺気腫では炎症を抑える内服によってその進行を抑えることも行われております。ぜひとも一度ご相談ください。
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