結び葉クリニック 【一般診療・点滴バー・芳香治療(メディカルアロマ)】 六本木1丁目駅徒歩3分
第 7 刊 バックナンバー

 

B6と疾病予防の作用機序について

今回のビタミンについての話

 

B6の抗癌作用の機序

 

についてです。

今までもB6の動脈硬化抑制や癌抑制作用、過酸化酸素の消去作用などについていくつかの報告がありました。

特に抗癌作用として2001年には国内のグループがマウスでの大腸腫瘍のB6による抑制作用を示す結果が報告された後、欧米でも疫学的研究で同様の結果が出されました。その他にも乳癌発症率と血中B6濃度の負の相関関係、ラットへのB6投与による乳癌発生抑制、試験管内検査で乳癌細胞の増殖をB6で抑制なども報告されています。

今回はその作用機序についての報告です。

 

 

 

 

 

結果としてはB6はNFκBを抑制している可能性が指摘されています。このNFκBは炎症を励起するサイトカインや細胞の分裂に影響しているもので、さらにこれは血管の新生にも重要な関与しているものです。

血管の新生というのはがん細胞が増殖する時に更なる栄養源を獲得する為にも必要なものなことから、B6がNFκBを抑制すると言う事は血管新生の抑制することであり、すなわち癌の抑制につながっているのではないかとしています。

その他、局所の血管の新生は炎症を悪化させるもので、さらにNFκBのサイトカインの励起作用とあわせて考えると、NFκBの抑制することは炎症を強く抑えることにつながります。

アルツハイマー、パーキンソンは炎症性疾患としての側面も有している事から、アルツハイマーやパーキンソンがB6の投与で軽快するとの報告もこのような機序が作用していると考えてもいいのではないかと言うものでした。

このようにビタミンについてはいろいろな作用が報告されていますが、最近ではビタミンを始めとした乱立しているサプリメントに対する警告を発しているものもよく目にするようになりました。折を見てそういったものもご紹介したいと思います。